コーギーの飼い方ガイド|プリケツの仕事人は体重管理が命!

朝の廊下を「本日も業務開始でーす!」と、プリっとしたお尻をご機嫌に揺らしながら短い足で小走り。それがコーギー。
コーギーがお散歩する姿は、まるで「地を這うモフモフ!」。低重心のボディにキリッとした表情、おしりがメトロノームみたいに右へ左へユッサ、ユッサ。見ているだけで気分が一段明るくなる不思議な犬です。
胴長短足でモフモフな愛らしい体系と、小さすぎず、大きすぎない絶妙なサイズ感も相まって、長年大人気の犬種です!
コーギーは元々イギリス由来の牧畜犬で、動くものをまとめる“仕事脳”が強いので、「体重管理とルール作り、合図→行動→すぐ褒め」が日常のカギ。
ここではそんなコーギーの性格や特徴、これからお迎えを考えている方必見の飼い方ガイドをご紹介します。
コーギーってどんな犬?性格と特徴

コーギーは胴長短足の愛らしい体系から小型犬に思われがちですが、一般的には中型犬に分類されます。しかし、実務的に小型犬扱いされることもあるので、色々と注意が必要です!体高は約25〜30cm、体重は9〜14kg程度で、意外とガッチリ体形なんです。
コーギーには「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」と「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」の2種類があり、街でよく見かけるのはペンブロークです(キツネ顔でコンパクト、尾が短い、または無い個体も多い)。一方カーディガンは長く太い尾と大きめの耳、がっしり体型が目印で、ちょっとレア。
どちらのタイプも明るく賢くよく働くのが魅力。走るのは得意、ただし太るのも得意。
体重管理と「合図→行動→ほめる」の型さえ押さえれば、最高の相棒になってくれるはず。
性格は、明るく社交的、物覚えが良く、好奇心旺盛で活動的。また、愛情深く飼い主に忠実で、愛情表現が豊かでもあります。
一方、仕事スイッチが入ると吠えやすい/足元をチョンとつつく(ヒールニップ)といった職業病が出がち。賢い反面、頑固な一面もあるため、子犬の頃から『ルールを予告→できたら即ごほうび』の一貫したしつけが重要です。
男の子の特徴
縄張り意識が強く、甘えん坊でやんちゃな性格です。自己主張も強めで、めちゃめちゃしつこく遊びに誘ってきます。しかし飼い主に対しては忠実です!
また、元牧畜犬ゆえに警戒心が強く、血が騒ぐと吠えたり噛みついたりすることもあります。子犬の頃からしっかりとしつけることで改善できるのでご安心を!
女の子の特徴
男の子と比べると少しだけ小柄。観察力が高くクレバー、おっとり落ち着いた性格です。一歩引いて状況判断できる子が多い反面、自立心が高く頑固な一面もあるので、気分屋スイッチが入る日も。男の子同様に、吠えたり噛みついたりすることがあるので、しつけはマストです!小さな成功ステップで“やればできる”を積み上げると安定。
飼う前に知っておきたいこと
コーギーはよく働き、よく動き、よく学ぶ犬。体重管理・床対策・ルール運用の三点セットが土台です。ここを作っておけば、プリケツは毎日ご機嫌に揺れます。
①体重管理は最優先ミッション
コーギーの理想的な体重はオス(10〜12kg)、メス(9〜11kg)とされています。これはあくまでも一般的なコーギーの体重の目安ですので、個体差を考慮し判断。
BCS(ボディコンディションスコア)9段階で4~5を目標。毎週の計量+肋骨の触知を習慣化。
BCS(ボディ・コンディション・スコア)とは、動物の体型を見た目と触覚で評価し、脂肪の蓄積具合を段階的に数値化した指標です。5段階または9段階で評価されるのが一般的で、ペットの痩せすぎ・太りすぎを客観的に判断し、体重管理と食事量の調整に役立てることができます。
https://www.hakata-dcm.jp/news/%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E7%90%86%E6%83%B3%E4%BD%93%E5%9E%8B%E3%81%A8bcs%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
②牧畜本能ゆえの『吠え&ヒールニップ』
「ワン!ワン!(おいおい!動くな!とまれぇぇ!)」と、コーギーはチャイムなどの音や、走る子ども・自転車など動く対象に反応してしまう習性があります。
吠えだしたら「ノー」や「静かに」などの短いコマンドを使い、静かになったらご褒美を与え褒める。これを繰り返し成功体験を積ませましょう。
またヒールニップ(牧畜犬が家畜のくるぶしを噛んで追い立てる行為)は現代のコーギーにも受け継がれており、飼い主の足元を噛んだりつついたりすることがあります。こちらの対策も同様に、低い声で「ダメ!」「痛い!」などのコマンドでやめさせ、落ち着いたらご褒美を繰り返しましょう。
③換毛期は“毛の海”
春と秋、年2回の換毛期はごっそり+通年の細かい抜け毛。
毎日5分以上のブラッシングと掃除導線の整備を!特に換毛期は普段以上に念入りにブラッシング!
④走れるけどジャンプはダメ!
コーギーは胴長短足の宿命「椎間板ヘルニア」のリスクを抱えています。段差ジャンプや急旋回は腰・肩・肘にとても負担がかかります。ソファ前にステップ+滑り止めマットで事故予防。生活環境から安心して過ごせる空間を用意しましょう!
食事と健康管理
年齢・活動量に合わせた総合栄養食を1日2回(子犬は3–4回)。体重は毎週記録し、増え始めたらすぐ調整。
ドッグフード選びの目安
- 体重管理設計:高タンパク・適正脂質、カロリー密度の明示
- 関節サポート:グルコサミン/コンドロイチン/EPA・DHA など
- キブル形状:丸飲みしにくい形でよく噛ませる
- アレルギー配慮:単一たんぱく源や低アレルゲン設計を検討
おやつの使い方
トレーニング用途が主。1日の総摂取カロリーの10%以内、小さく割れる低カロリーを選ぶ。噛む系は歯みがきと置き換え可能な硬さに。
健康チェック
- 体型:くびれ確認、肋骨は軽く触れる
- 皮膚・被毛:フケ・赤み・舐め壊しに注意
- 歩様:段差を嫌がる/立ち上がりのぎこちなさは早めに受診
- 口腔:週3回以上の歯みがきで口臭・歯周病対策
運動と遊び

「よく動く × 太りやすい」=質と量の設計が命。
目安は1日2回、各30分前後+頭脳系(ノーズワーク/トリック10分)。夏はアスファルト熱(体高が低く暑さを受けやすい)に注意。
お散歩のコツ
- 時間帯:夏は日の出後すぐ/日没後
- コース:階段・急坂・滑る床は回避
- 装備:ハーネス推奨(首負担軽減)、夜間は反射材
- 行動管理:自転車・走る人は距離を取る動線+見て(アイコンタクト)
- 拾い食い:もし拾ってしまったら、交換トレーニングで安全に回収
追いかけ遊びは燃えるがコントロール必須
ボールやフリスビーは回収→人に返すまでを1セットで教える。興奮が上がり切る前に休憩、ジャンプキャッチは低め&短時間。
ドッグランは相性次第
動くものを追いがち&吠えが伝播しやすいため、混雑時や小型犬エリアは要配慮。短時間+呼び戻し100%を条件に。
お手入れと日常ケア
- ブラッシング:毎日5分。スリッカー→コームで地肌まで。抜け毛取りツールの当て過ぎ注意
- トリミング/シャンプー:3~4週に1回(皮膚トラブルは獣医指示に従う)
- 爪・足裏:2~3週ごとにチェック。足裏バリカンで滑り防止
- 耳:立ち耳でも月1の耳垢チェック
- 歯みがき:指→ブラシへ段階的に。おやつは歯みがきと交換
- 住環境:滑り止めマット/ソファ前ステップ/ゲートでケガ予防
コーギーと暮らすメリット・注意点
メリット
- その顔で胴長短足という愛らしすぎるギャップ!
- 喜怒哀楽が顔に出る!わかりやすいやつ!
- 賢くしつけやすい。飼い主に忠実で愛情深い!
- 遊ぶの大好き!運動不足解消の相棒に!
注意点
- 胴長短足の宿命「腰・関節の病気リスク」対策は万全に!
- 甘やかしたらすぐ太る!
- 吠え・追い行動のマネジメント必須!
- 抜け毛&掃除負荷は覚悟して!
まとめ
コーギーの最大の魅力はプリケツにありと言っても過言ではない。
賢くて活発で遊ぶのが大好き(本人は働いてるつもり)!短い足でお尻をぷりぷり振りながら走り回る姿はたまりません!
しかし、彼らは厳しい体重管理に耐えるという重大なミッションも抱えています。
体重はすぐ増えるし、腰にリスクもある。吠え癖もつきやすい。だけどしっかりと対策して、しっかりと教えてあげれば賢いコーギーならすぐに応えてくれるでしょう!
家は小さな牧場、あなたは大好きな「牧場のあるじ」。お尻がぷりっと揺れたら本日も定時で幸福です。