子犬期から始めたい「基本のしつけ方法」|待て、おすわりは簡単!?
子犬を迎えたその日から、かわいすぎて「なんでも許しちゃう」モードになっていませんか?
でもその天使のような姿も、しっかりとしつけなければ「暴れん坊将軍」への第一歩。
「うちの子はまだ赤ちゃんだから大丈夫♪」と油断していると……数か月後にはソファはズタボロ、部屋中がトイレに、散歩はどっちが散歩させてるんだかわからない、そして「待て?なにそれ?おいしいの?」状態になることも。
だけど子犬期は、しつけのゴールデンタイム!遊び感覚で学ばせれば、基本コマンドはびっくりするほどスッと入っていきます。
今回は 「名前を覚える → おすわり → ふせ → 待て → おいで → トイレ → 甘噛み防止」 の鉄板ルートを、楽しくご紹介します!
しつけ開始のタイミング
「生後いつからしつけをすればいいの?」という疑問。
答えはシンプルで、家に迎えたその日からがスタートです!
もちろん最初から「完璧なおすわり」を求める必要はありません。スパルタ訓練ではなく、遊びやご褒美を交えた犬も飼い主も楽しく続けられるトレーニングがポイントです。
犬は人間よりも習慣化が得意。だからこそ、最初の数週間が勝負です!
まずは生活の中で「名前を呼ばれたら反応する」「ケージに慣れる」といった、小さな習慣から始めましょう。
基本のしつけ①:名前を覚える
呼んでも無反応?それではお散歩中に命の危険すらあります。
最優先は「自分の名前」を覚えさせること。
- 短く呼びやすい名前がベスト!
- 名前を呼ぶ → 振り向いたらおやつ or 褒め言葉
- おやつを使った誘導で目を合わせさせ、目が合ったら名前を呼びながら褒めておやつをあげる。
- 「名前=いいことが起きる合図」と理解させる
これができると、その後のしつけが一気にスムーズになります。
基本のしつけ②:おすわり
しつけの 王道コマンド。犬界のしつけアルファベット「A」にあたるのが「おすわり」。落ち着かせたい時や来客時、ご飯前のマナーとして必須のしつけです!
犬を初めて迎える方は覚えてくれるか不安に感じているかもしれませんが、犬は想像以上に賢く驚くほど簡単に覚えてくれますよ!
- おやつを鼻先から頭上に移動(見上げる姿勢にさせる)
- 自然とお尻が床についた瞬間「おすわり!」
- できたら即褒めてご褒美!
「座れば褒められる」=犬にとっても嬉しいルーティンになります。
基本のしつけ③:ふせ
「おすわり」の応用編で、落ち着かせたい時や来客対応に便利。
- おすわりの状態からおやつを床へスライド
- 前足を伸ばして伏せた瞬間「ふせ!」
- できたら即褒めてご褒美!
「体を低く=リラックス」の習慣がつくと、吠え癖や飛びつき防止にも役立ちます。
基本のしつけ④:待て
「待て」を覚えれば、落ちた食べ物の強奪防止や飛び出し事故防止にも役立つ超重要コマンド。「ふせ」の前に待てから覚えさせてもOK!
「おすわり」「待て」「ふせ」はセットでトレーニングさせるのが最も効果的です。
- おすわり or ふせ → 手のひらを見せて「待て!」(もう片方の手におやつを持つと効果的)
- 1秒待てたら「よし!」で解放。褒めてご褒美。
- 徐々に時間を延ばす。
- 「待て」の状態からゆっくりと後ずさりし、徐々に距離を伸ばすトレーニングも〇。
「待て」の状態で別の部屋に移動しても、待つことが出来たら完璧です!後ずさりしながら、動きそうになったら「待て!」を繰り返すことがポイント。
ご飯前の「待て」は最高の実践練習。成功したときの達成感は犬も人も格別です。
基本のしつけ⑤:呼び戻し(おいで)
外でリードが外れたときに命を守るのが「呼び戻し」。呼んでも無視されると冷や汗MAX…。
「おいで」ができる犬は安心感が段違いです!
- 距離をとって名前を呼んで「おいで!」(先に「待て」が出来ている方が効果的)
- 来たらテンション爆上げで褒める&ご褒美豪華盛り
- 「飼い主のところに行けばご褒美!」とインプットすれば、外でもピュンと戻ってきます!
基本のしつけ⑥:トイレ
失敗の連続で飼い主のメンタルが削られる定番課題。そして永遠の課題ともいえるトイレ問題。
成功の秘訣は「失敗を叱らず、成功をめちゃ褒め!」。
- 成功した瞬間に褒めちぎる(声もテンションもMAX!)
- 失敗は完全スルー(片付けも無言で叱らないこと)
- トイレ場所を一貫して固定
「ここですると楽しい!」を叩き込むのがカギです。
基本のしつけ⑦:甘噛み防止
子犬は歯の生え変わりでカミカミしたくなるもの。口の中がムズムズしてなんでも噛みたくなる時期です。
だからと言って人間を噛むことを許していたら後々大変な事になります!
- 噛んだら即無視 → 立ち去る
- 噛んでいいおもちゃを代わりに渡す
- 痛い!と大声で言っても効果的
「人を噛んでも楽しくない」を学ばせることが重要です。
プラスアルファ:社会化トレーニング
しつけと並行して大切なのが 社会化。犬の社会化とは、子犬が生後約3週齢から14週齢(生後3ヶ月半)までの「社会化期」に、様々な人や他の犬、音、環境などに慣れさせ、社会に適応する力を育むことです。簡単に言えば、「社会経験を積ませる」ということ。
この時期にポジティブな経験を多く積むことで、恐怖心や警戒心が少なく、穏やかで適応能力の高い犬に成長し、将来のストレス耐性や性格形成に大きく影響します。お迎えした犬のペースに合わせながら、早い段階からたくさんの経験を積ませてあげましょう!
- スリング(犬用抱っこ紐)に入れ近所を散歩してみる
- 様々なタイプの人(子ども、高齢者、男性、女性)と触れ合う機会をつくる
- 他の犬と遊ぶ機会をつくる。いなければ動物病院などのパピークラスに参加してみる。
- 子犬期の経験が、その後の性格を決定づけます!
「掃除機に闘志を燃やす荒くれもの」になるか「余裕でスルーできる大人犬」になるかは、社会化次第です!
まとめ|しつけは修行じゃなくて一緒に楽しむイベント!
子犬のしつけは 習慣と遊びの合わせ技。
名前を覚える → おすわり → ふせ → 待て…と積み重ねれば、確実に成長が見えてきます。
時には「待て!」のはずが「ダッシュ!」になることもありますが、そこで怒鳴るのではなく「よし、もう一回!」と笑いに変えるのが、わんまが流。
叱るより褒める、怒るより楽しむ。
しつけはゴールではなく、飼い主と犬の絆を深めるプロセスです。

