マルチーズの飼い方|性格や特徴・飼う前に知っておきたいことは?

「白くてふわふわ、クリっとした瞳!」それがマルチーズ。街で見かけると、風になびく毛をたなびかせながら堂々と歩く姿に「プリンセス感すごっ!」と目を奪われます。
でも実際に暮らすと、意外に甘えん坊で警戒心が強い性格なんです。
白いレースのドレスをまとったお嬢様…かと思いきや、大きな犬に向かって吠えたり、家ではゴロゴロしたり、全力で走り回ったり。
「君その感じの見た目でなかなかやるね...」と、ギャップが魅力の犬種です!
この記事では、マルチーズの性格や特徴、オスとメスの違い、飼う前に知っておきたいこと、飼い方のコツや注意点を詳しくご紹介します。
マルチーズの基本情報
- 原産国:地中海・マルタ島周辺
- 体高:20〜25cm前後
- 体重:2〜4kg程度
- 平均寿命:12〜15年
- JKC登録頭数(2024年度):10,495頭
絹のような長い純白の被毛が特徴で、「抱き犬」としてヨーロッパ貴族に愛されてきました。小型犬の中でも体は華奢ですが、性格は意外と活発です。
マルチーズの性格と特徴|オスとメスで違いはある?
共通する性格
賢い | 甘えん坊 | 従順 |
恐いもの知らず | 気が優しい | 警戒心が強い |
神経質 | おおらか |
マルチーズは人懐っこくて甘えん坊。飼い主にベッタリする子が多く、抱っこが大好きです。穏やかで優しい気質ですが、外では元気いっぱい走り回ることも。意外と「気が強い」一面を持っており、小さいながらも勇敢に立ち向かいます。
また警戒心の強さから「無駄吠え」や「噛み癖」が出てしまう子もいます。早いうちのしつけが重要です。
オス(男の子)の性格
- 活発で明るく、遊び好き。
- 感情表現がストレートで甘えん坊。
- しつけは根気が必要だが、素直に覚えやすい。
メス(女の子)の性格
- 落ち着きがあり、冷静でおだやか。
- 自立心が強めで、ツンデレ気質な子も。
- 扱いやすく、初心者におすすめ。
飼う前に知っておきたいこと
- 毛のお手入れ必須:長毛で毛玉になりやすいため、毎日のブラッシングが欠かせない。
- 涙やけ対策:目の周りが汚れやすく、こまめなケアが必要。
- 運動量:小型犬の中ではそこまで多くはないが、毎日のお散歩は必須。
- 健康管理:膝蓋骨脱臼や心臓疾患に注意。
マルチーズの飼い方のポイント
食事
小粒タイプの総合栄養食を基本に、皮膚や毛並みの健康を意識したフードが理想です。特に涙やけ対策として消化吸収の良いフードを選ぶと効果的。
成犬は1日2回、子犬は3〜4回に分けて与えましょう。
散歩・運動
1日1~2回、10〜20分程度の散歩で十分ですが、遊ぶのが大好きな犬種なので室内遊びも取り入れると喜びます。走ったりジャンプしたりするのが得意な子も多いです。
ただし骨が細い傾向にあるので、激しい運動や長時間のお散歩には注意してください。他の小型犬と比べても、毎日の運動は多くなくても問題ありません。
お手入れ
長毛を美しく維持するには毎日のブラッシングが必須。短めにカットする「パピーカット」にするとお手入れはぐっと楽になります。
また、マルチーズは特に涙やけになりやすい犬種です。涙やけ防止に目の周りを清潔に保つことが大切です。
しつけ
甘えん坊で飼い主依存が強くなりやすいため、留守番の練習を子犬期から取り入れると安心です。
また、警戒心が強いので、少しの物音などで無駄吠えすることがあります。無駄吠えは静かにできた時に褒めて習慣づけましょう。
さらに「かまってくれ~」「おなかすいた~」などの要求吠えも多いです。吠えている間は無視し、要求に応えないようにすることが大事です。
無駄吠えは飼い主のストレスにもつながるので、早いうちにしつけて対処しておきましょう!
マルチーズがかかりやすい病気
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)
- 骨折
- 流涙症・涙やけ
- 気管虚脱
- 心臓疾患(僧帽弁閉鎖不全症など)
- 歯周病
- 皮膚疾患(アレルギーなど)
マルチーズに向いている家庭
- 抱っこやスキンシップをたくさんしたい人
- 小さい子どもやお年寄りと一緒に暮らす家庭
- 毎日のブラッシングや涙やけケアを続けられる人
- 留守番時間が短く、犬と過ごす時間を確保できる人
まとめ
マルチーズは「白くておとなしいお姫さま」のように見えますが、実は元気いっぱいで甘えん坊。
外ではちょこまか動き回って家族を笑わせ、家ではひざの上でスヤスヤ。ギャップの塊みたいな犬種です。
ただし、マルチーズは「骨が細い」「涙やけしやすい」など健康面でのケアにも気を使わなければなりません。
でも手間のかかる毛や皮膚のお手入れも、毎日の抱っこも、「大変」ではなく「幸せな日課」に変わるはず。
マルチーズと一緒に暮らすことは、白い小さな太陽を家に迎えるようなものです。