犬が自分の手をペロペロ舐める理由|放っておいたら危険!?実はSOSのサインかも?
ソファでくつろいでいると、隣で愛犬が「ペロ…ペロ…」と自分の手をひたすら舐めてる。
「え、そんなにおいしいの?」って思わず突っ込みたくなるこの行動。
でも実はそれ、ただの癖とは限りません。
犬が自分の手や足を舐め続けるとき、そこには心や体のサインが隠れていることもあるのです。
今回は、そんな「ペロペロ行動」の理由と、やめさせ方のポイントを解説します。
犬が自分の手を舐める理由は?
リラックスや安心のサイン
まず多いのが、安心している時の行動です。
犬は子犬の頃、母犬に舐められて育ちます。その記憶が残っていて、
「落ち着きたい」「安心したい」ときに自分でペロペロすることがあります。
特に寝る前や飼い主のそばで舐める場合は、
「ここは安心できる場所だ~」という幸せモードの証拠。
ストレスや退屈のサイン
一方で、ストレス発散の“自傷行動”のケースも。
退屈、運動不足、留守番の長さなどが原因で、
「手を舐める=気を紛らわせる」癖になっていることがあります。
よくある原因
- 散歩不足や刺激の少ない生活
- 飼い主の留守時間が長い
- 不安・寂しさ・環境変化
ペロペロ行動が長時間続く、または皮膚が赤くなっている場合は、ストレス性の舐め癖を疑いましょう。
皮膚トラブルやアレルギー
「同じ場所を繰り返し舐める」場合は、かゆみ・炎症・外傷のサインです。
特に肉球の間や足首、手の甲などをしつこく舐めているなら要注意。
考えられる原因
- 食物アレルギー(鶏肉・小麦・大豆など)
- 散歩後の雑菌や花粉
- ダニ・ノミなどの寄生虫
皮膚が赤い、ジュクジュクしている、においがする場合は、すぐに獣医さんへ。
「舐めすぎて悪化 → さらにかゆくなる → 舐める」の無限ループになることもあります。
痛みを和らげようとしている
犬は痛みがある場所を舐めて“なだめよう”とします。
手や足の関節、指の間などをしつこく舐めるのは、
関節炎や打撲、肉球の小さなケガが隠れている可能性も。
ケガが見当たらない場合でも、痛みは目に見えないことがあります。
触られるのを嫌がる、歩き方がぎこちない時は、病院でのチェックを。
飼い主の気を引きたいだけ!
犬って、人の反応をよく見てるんです。
「手を舐めると、かまってもらえる!」と学習している子も多い。
あなたが「やめなさい」と言った瞬間、
犬的には「はい、構ってもらえた~♪」なので、行動強化のスパイラルに入ります。
もし構ってほしくて舐めている場合は、
“無視して落ち着いた時に褒める”のが正解。
ペロペロをやめさせるには?

運動・刺激を増やす
散歩時間を少し増やしたり、知育トイで脳の刺激を与えると改善しやすい。
特に「退屈ペロペロ」タイプは、暇をつぶせる環境づくりが有効です。
舐めたくなる状況を減らす
散歩後は足を洗って乾燥ケア。
香り付きクリームや苦味スプレーで“舐めたい気持ち”をブロックするのも手。
ストレス原因を見直す
生活の変化、音、留守番などをチェック。
リラックススペース(お気に入りベッドなど)を整えるのも◎。
病気の可能性があるサイン
次のような場合は「病院に行くべきサイン」です。
- 舐めている箇所が赤くなっている
- 毛が抜けている、膿が出ている
- 歩き方に違和感がある
- 舐める時間が長く、止まらない
このような症状が出ているときは必ず獣医に行って診察してもらいましょう。
まとめ|気づいてあげることが大事
犬が手をペロペロ舐める理由は、
安心・ストレス・痛み・習慣、まるで人間の「貧乏ゆすり」みたいなものです。
可愛い仕草の裏に、小さな不安やかゆみが隠れているかもしれません。
「かわいい」で終わらせず、ちょっとした変化に気づいてあげることが、
飼い主としての最高のケアです。
