犬がうんちの前にその場でグルグル回る理由とは!?|家でも外でも止まらない“回転儀式”のナゾ
愛犬がトイレに行ったかと思ったら、突然その場で地面のニオイを嗅ぎながら、グルグル…グルグル……。
「…はい、きました。うんち出るのね」
もはや犬を飼ってる人ならお決まりの“うんち前のグルグル”。
「早く出せばいいのに」と思いつつ、つい見守ってしまうこの“謎の儀式”。出る直前につま先立ちになるのが何とも愛らしいです。
実はこの行動、ただのクセかと思いきや、ちゃんとした理由があるのです!
しかもそれは、犬の本能・安心・そしてちょっとした科学的理由が入り混じった、実に奥深い行動なのです。
うんち前のグルグルの理由とは?
グルグル回るのは「安全確認中」
犬にとって、うんちは“完全無防備な瞬間”。
敵に襲われる可能性のある野生時代の名残で、
「今ここでして大丈夫か?」を本能的にチェックしているのです。
地面の感触、周囲のにおい、風の向き。
クルクル回ってこれらを確認し、「よし、ここは安全!発射OK!」と判断してからスイッチが入るのです。
地面の状態を整える“職人スピリット”
草やマットが少しズレていても気になるのが犬の性格。
その場をクルクルして足で踏みならし、
「ベストポジション」を作る行動でもあります。
つまり、犬の頭の中では、
「今日も現場を整地してから作業に入ります!」という、真面目な現場監督モードに入っているのです。
ニオイマーキングの準備行動
うんちは犬にとって「名刺」のようなもの。誰のものか、どんな健康状態か、どんな犬か。
その情報を残すために風向きやにおいの拡散を確認しているともいわれています。
グルグル=名刺を置く場所を吟味している時間なのです。
地磁気を感じ取っている説も!?
ちょっと信じがたい説ですが、ドイツとチェコの共同研究によると「犬は地球の磁場(南北方向)に合わせて排泄する傾向がある」との報告も。
つまり、クルクルしているのは“北を探している”可能性も。
研究レポートを見てみると、犬のうんちのグルグルについてこんなに真面目に研究している人たちがいるなんて驚きですよね。

……おそるべし、犬の内蔵コンパス。
「家の中でも回る」理由
屋内でも回るのは、落ち着いて排泄モードに入るための儀式。
「ここは安全」「この向きが落ち着く」という確認をすることで、
自分をリラックスさせています。
つまり、部屋の中でも“野生のルール”がちゃんと生きてるんですね。
注意すべきケースも
次のような様子が見られる場合は、体調のサインのことも。
- 何度も回るのにうんちしない
- 姿勢を取るけど出ない
- 体をこわばらせている
これは便秘・肛門腺の炎症・腰痛などの可能性もあります。
いつもと違う“グルグル”が見えたら、早めの受診を。
まとめ
犬のうんち前グルグルは、安全確認・地面整備・安心ルーティン・磁気ナビなど、実は様々な理由があったのです。
要するに、「慎重で几帳面なトイレ職人(訳わからんけど...)」のような行動なんです!
焦らずに見守れば、今日も彼らは完璧な位置取りでミッション(うんち)完遂。
飼い主としては、「そんなに真剣に場所選ばなくてもいいよ…」と思いつつ、その一生懸命さがやっぱり愛しいんですよね。
