犬がチャイム音で吠えるのをやめさせたい!音慣れトレーニング法でピンポンも安心!
ピンポーン。
……ワンワンワンワン!!!!!
宅配や来客があるたびに大騒ぎ。むしろチャイムが鳴る前に「ピクッ!(何者かの気配!?)」と反応している時すらあります。
完全に「チャイム=敵来襲」と思ってますよね?
そんな悩みを抱える飼い主さんは多いはず。
でも実はこれ、「警戒心」+「習慣」+「学習」が複雑に絡んだ行動なんです。
この記事では、犬がチャイム音で吠える理由と、今日からできる「音慣れトレーニング法」を紹介します。
なぜ犬はチャイムで吠えるのか?
チャイムに反応して吠える理由は、大きく分けて3つあります。
① 警戒本能によるもの
「ピンポーン=知らない人が来た!」
犬にとって“音”は重要な情報源。突然の高音に敏感に反応して、
「ここは俺の家!入るな!」とアピールしているのです。
② 飼い主のリアクションを学習している
吠える → 飼い主が「ダメ!」と言う → 注目をもらえる
この流れで、犬は「チャイムが鳴る=かまってもらえる」と誤学習しているケースもあります。
③ 驚きや不安
音が大きすぎたり、突然すぎてびっくりして吠えるタイプ。
特に社会化期(子犬期)に音慣れをしていないと、
「何この音!?」と毎回ビックリしてしまいます。
吠えをやめさせる基本の考え方

ポイントは、「チャイム=何も起きない音」に変えること。
叱るより、慣らす・安心させる・再学習させるがカギです。
チャイム以外にも無駄吠えをする場合の対策はコチラの記事をご参考にしてください。
➡犬が吠える理由と無駄吠えをなくす方法|吠えるのにはワケがある!
ステップ式「音慣れトレーニング法」
Step1:音に慣れさせる
まずは実際のチャイム音を録音(スマホでOK)。
音量を小さくして再生し、吠えなければご褒美を与える。
→「チャイム=いいことが起きる」と学ばせる第一歩。
Step2:音量を少しずつ上げる
1日数回、段階的に音を大きくしていきます。
慣れたら玄関に近づいて再生 → ご褒美。
※ 吠えたらすぐに止め、落ち着いてから再開。
焦らず少しずつが成功のコツ。
Step3:実際のチャイムで練習
家族や友人に協力してもらい、外からチャイムを鳴らす練習をします。
犬が吠えなかったらおやつ、吠えたら無反応でスルー。
→「鳴っても誰もいちいち反応しない」と理解させる。
吠えがひどいときの応急対応
- チャイム音を一時的に別のメロディに変更する
- 吠えた瞬間に別の音(おもちゃの音など)を鳴らして注意をそらす
- 来客時は玄関から離れた部屋に誘導し、ご褒美マットで待機させる
→ 慣れるまでは「予防+代替行動」を組み合わせるのがベストです。
NG対応:これだけはやめよう
「大声で叱る」
犬は「飼い主も一緒に吠えてる!」と勘違いしやすい。
結果、よりテンションが上がって悪循環に。
「無理に抱っこして黙らせる」
「吠えたら抱っこ=褒められた」と誤解してしまうことも。
「留守中にチャイム音が鳴る環境を放置」
宅配などで学習が進むと、
「誰もいない時に鳴る=もっと不安!」となり、逆効果になる場合も。
日常の工夫で「静かな家」づくりを
- 来客の前に「チャイムオフモード」にする
- 宅配ボックスや置き配を活用する
- チャイムの代わりにスマート通知(スマホ)を使う
物理的に“吠えるきっかけ”を減らすのも立派な対策です。
まとめ
「チャイムが鳴るたびに全力警備」
その姿、怒るよりもむしろ“仕事熱心”でちょっと尊敬しちゃう。
でも、毎回パニックになるのは犬にとってもストレス。
ゆっくり慣らして、「ピンポーン=安心の合図」に変えていきましょう。
そのうち、チャイムが鳴っても「また宅配か…」と寝転んだままの、
ちょっと悟った顔の愛犬に出会えるはずです。
