犬が床のニオイをクンクン嗅ぐ理由|外だけじゃなく家の中でもやるのはなぜ?
散歩中ならまだしも、家の中でも床をクンクン。
「ねぇ、そこ昨日も嗅いでたよね?」「そこ、食べ物でも落ちてました?」とツッコミたくなる光景。
でもこの『床クンクン』、ちゃんと理由があるんです。
この記事では、犬が室内でも床を嗅ぐ心理と、その裏にある安心・不安・本能のサインを紹介します。
犬が床を嗅ぐのは「情報収集」
犬にとって嗅覚は“世界を知るカメラ”。
私たちがスマホでSNSをチェックするように、犬は鼻で情報を収集しています。
- 家族や他の犬の“通ったあと”の匂いをチェック
- ごはんやおやつの“幻の香り”を捜索
- 自分の縄張り(テリトリー)を確認
つまり、床の匂い=「今日も異常なし」を確認するパトロールみたいなもの。
犬にとっては、毎日の安全確認なのです。
外だけじゃなく室内でも嗅ぐ理由

「外ならわかるけど、なぜ家の中でも?」と思ったあなた。
実は、室内にも犬にとっての“事件”がたくさんあるんです。
- 新しい家具や洗剤の匂いを調査中
- 来客が残した足跡の香りを追跡
- 飼い主の帰宅後、靴やカーペットの匂いを分析
特に嗅覚が敏感な犬は、数日前のにおいも記憶して再確認するほど。
“昨日のにおい”をチェックして安心するタイプもいます。
食べ物のニオイを探している場合も
床に落ちた食べカス、おやつの欠片、調理中の香り……。
犬にとっては、それが宝探し。
一度「ここでおやつを見つけた!」という経験をすると、
“床=おやつが落ちてるかもゾーン”として登録され、定期的に点検に来ます。
特にキッチンやテーブルの下を頻繁に嗅ぐ場合は、完全にグルメ捜査中。
ストレスや不安のサインのことも
ただし、同じ場所をずっと嗅ぎ続ける・床を舐めるような動きが続く場合、
ストレス行動や不安を落ち着かせるための自己慰安行動であることも。
たとえば…
- 留守番が長い
- 飼い主が外出準備中
- 大きな音や来客に緊張している
そんな時は、嗅ぐ行為で「落ち着こうとしている」サインかもしれません。
対策
- 無理に止めず、声をかけて別の行動に誘導
- ひとり時間が長い子は、知育トイやガムで気を紛らわせてあげましょう。
異常な場合は病気の可能性も
- 床を舐め続ける
- 歩きながら頭を下げて動く
- 目が泳ぐ・ふらつく
このような様子があるときは、神経の異常や消化不良、栄養バランスの乱れのサインかもしれません。
嗅ぐだけでなく、「頻度・様子・他の行動」もあわせてチェックを。
まとめ
犬が床をクンクン嗅ぐのは、
「気になるから」「落ち着くから」「そこに情報があるから」。
つまり、嗅ぐのは“犬なりの世界確認”なんです。
人間がスマホを開くように、犬は鼻でニュースを読んでるだけ。
でももし嗅ぎすぎて落ち着かない様子なら、「最近なにか不安があるのかも?」と寄り添って、心当たりがないか探してみてください。
今日もあなたの足元で、小さな探偵が“家庭内ニュース”をチェック中です!
