犬が吠える理由と無駄吠えをなくす方法|吠えるのにはワケがある!

犬と暮らしていると、どうしても避けられないのが「ワン!ワン!」という鳴き声。
時には頼もしく、時には近所迷惑になりそうでドキドキ…。

筆者の愛犬は外で物音がすると、颯爽と窓際へ駆けつけ外の様子を確認しながら一生懸命吠えています...。

「なんだなんだ!?緊急事態か!?よし、オイラが確認してくる!任せろ!!(ワン!ワン!)」
...とでも言っているようです。

でも実は、犬が吠えるのにはちゃんと理由があるのです。
人間から見れば「無駄吠え」に思えても、犬にとっては立派なコミュニケーションなのかもしれません。

ここでは、犬が吠える理由と対策、無駄吠えを減らすための工夫をまとめました。
ぜひ参考にして、愛犬との暮らしをより過ごしやすくしていきましょう!


犬が吠える理由と対策

犬が吠えるのは本能と気持ちの表現が混ざり合った行動です。
以下のように細かく分けられます。

警戒・防衛本能

犬は元々、縄張りを守る本能を持っています。
玄関の音、知らない人の足音、宅配業者の気配…すべてが「侵入者アラート」として反応を引き起こします。
吠えることで「ここは私の家だぞ!」とアピールしているのです。
筆者の愛犬もこの理由でよく吠え散らかしています(笑)

対策

訪問者や音に慣れるよう「インターホン=おやつ」と関連づけるなど、ポジティブな学習をさせる。
窓の外が見えすぎるならカーテンで視覚刺激を減らすのも効果的

要求・アピール

「お腹すいた!」「遊んで!」「散歩連れてって!」と、犬は自分の希望を声に出して伝えます。
人間で言うなら「ちょっと!こっち見て!」と呼びかけているようなもの。特に甘えん坊の犬に多い行動です。

何を要求しているのか分からないとき「言葉がわかればなぁ...」と、しみじみ思うものです。

対策

吠えているときに反応せず、落ち着いたら希望を叶えてあげる。
「静かにすれば良いことが起こる」と学ばせるのがポイント。

恐怖・不安

雷や花火、掃除機の音、知らない物体など…怖いと感じた時に吠えてしまいます。
「怖いから近寄らないで!」というSOSのようなものです。

対策

安心できる隠れ場所を用意し、飼い主が落ち着いて接すること。
恐怖対象に少しずつ慣らす「脱感作トレーニング」も有効。

退屈・ストレス

エネルギーを持て余していると、犬は「ヒマだよ!誰か相手してよ!」と吠えることがあります。
これは刺激不足や散歩不足で発生する典型的な吠えです。

対策

散歩・運動・知育玩具でしっかり発散。
頭を使う遊びもストレス解消につながる。

興奮・嬉しさ

飼い主が帰宅した時や、散歩に行く前に「やったー!」とテンションが上がって吠えることがあります。
人間で言えばハイテンションで叫んでしまうのと同じです。
芸人のハナコさんのネタでそんなコントがありましたが、まさにそういうことです!

対策

吠えているときは落ち着くまで待ち、静かになったら撫でたりリードを付けたりする
「静かにする=次のステップ」と結びつける。

分離不安

飼い主と離れると不安でたまらず、寂しさを訴えて吠え続けることがあります。
これは「置いていかないで!」という必死のアピールです。

対策

留守番を短時間から少しずつ練習し、安心できるおもちゃを与える。
ラジオや環境音を流して「一人でも大丈夫」と思える環境を整える。

社会的交流・反応吠え

近所の犬が吠え始めると「なになに!?僕も参加!!ワンワン!!」と呼応して吠えることがあります。
これは犬の習性によるもので、一頭が吠えるとまるで競い合うように連鎖的に吠えてしまうのです。
犬にとっては一種の“井戸端会議”のようなもので、社交的な吠えといえます。

対策

窓や庭を遮る、音が入らない環境を工夫する。
飼い主が注目を逸らして遊びやおやつに集中させるのも効果的。

痛みや体調不良

体のどこかが痛い時や不快な時に吠える場合もあります。
普段と違うしつこい吠え方をしているなら、健康チェックが必要です。

対策

普段と違う吠え方をしていたらすぐに動物病院へ。健康チェックが最優先。

環境要因(刺激への反応)

自転車やバイク、郵便配達の人、猫など、動くものに反応して吠えるケースもあります。
動く対象を追い払おうとする本能的行動です。

対策

外刺激に慣れさせる「脱感作トレーニング」。
また、散歩中はリードコントロールで注意を飼い主に向けさせる練習をする。

学習による吠え

「吠えれば構ってもらえる」「吠えたらおやつをもらえた」などの経験が積み重なると、犬は学習して“わざと吠える”ようになります。

対策

吠えたときは反応せず、静かになった瞬間に褒める。行動を逆に学習させることで改善可能。
かわいそうになり構ってしまいたくなるかもしれませんが、グッと堪えて無視してください。
そして大人しく出来たら褒めてあげましょう。
これを繰り返すことで犬は「吠えてもダメかぁ」となり無駄吠えをしなくなるはずです。


無駄吠えをなくす工夫

「完全に吠えない犬」にするのは難しいですが、日常生活に支障が出ない程度に落ち着かせることは可能です。
自分の愛犬が“どんな時によく吠えているか”を理解し、対策を考えてみましょう!

生活リズムを整える

散歩や遊びでしっかり体を動かすと、エネルギーが発散されて吠えにくくなります。
退屈やストレスからくる吠えには、運動不足の解消が効果的です。

吠えた時に大げさに反応しない

犬は「吠えれば飼い主が構ってくれる」と学習すると、さらに吠えるようになります。
これは「学習による吠え」によるものですが、飼い主の対応次第でなくすことができます。

吠えていない時に褒める

静かに過ごせた瞬間に「いい子!」と褒めてご褒美を与えることで、「静かにしていた方が得だ」と学習します。

環境を工夫する

玄関や窓の外が見えすぎると、刺激が増えて吠えやすくなります。カーテンやゲートで視界をコントロールするのも有効です。


犬の性格と吠えやすさ

犬種や性格によっても吠えやすさは違います。
チワワやミニチュア・ダックスなどは警戒心が強く、吠えやすい傾向があります。
逆にラブラドールやゴールデンなどは比較的おおらかで無駄吠えが少ない傾向にあります。

また、同じ犬種でも男の子は活発で自己主張が強め、女の子はマイペースで落ち着きやすいなど、性格の違いが影響することもあります。


まとめ|吠えるのは犬の言葉、でも静かな暮らしも大事

犬が吠えるのは「ただうるさい音」ではなく、犬にとって大切な表現方法です。
ただし、暮らしの中で困るほど吠えてしまうと、人間も犬もストレスになってしまいます。

吠えるのは犬の言葉。
でも時には「静かにしてくれ〜!」と、人間も叫びたくなってしまいます!
飼い主にとっての愛犬は大事な「家族」であり「相棒」です。
そんな愛犬と一緒に暮らしていくうえでお互いのストレスは極力減らしていくべきです。
犬のことを出来る限り理解し、互いによりよい暮らしが出来るようにしていきましょう!

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