犬のお腹にうっすら黒いシミ?毛が薄い部分に現れる色素沈着と注意すべきサイン

お腹をなでていたら「あれ、こんなところにシミあったっけ?」
そんなふうに気づくこと、ありませんか?

とくに毛が薄いお腹は変化が目立ちやすく、白っぽい毛色の子ほどドキッとしやすい部分。
「病気?」「加齢?」「治るの?」と心配になりますが、実はこの“シミ”、多くは色素沈着と呼ばれる自然な変化であることが多いんです。

ただし、なかには皮膚トラブルやホルモン異常が隠れているケースも。
この記事では、黒っぽいシミの原因・見分け方・病院に行くべきサインを分かりやすくまとめていきます。


犬のお腹に黒っぽいシミができる主な原因

シミのように見える黒ずみには、いくつかの原因があります。

1. 色素沈着(しきそちんちゃく)

もっとも多いのがこれ。
皮膚が摩擦や紫外線刺激を受け続けることでメラニン色素が沈着し、黒っぽく見える状態です。

特に下腹部や内ももなど、寝転んだり服が擦れる部分はできやすい傾向があります。

2. ホルモンバランスの変化

避妊・去勢後や加齢などでホルモンの変化が起きると、皮膚の色素が一部濃くなることがあります。

これも自然な体の反応の一つで、急激な変化やかゆみがなければ経過観察でOKです。

3. 皮膚炎・感染症

もし黒っぽい部分がベタつく、赤みがある、かゆがるなどの場合は、
マラセチアや細菌性皮膚炎の可能性があります。
この場合は早めに動物病院で診察を。

4. 腫瘍・メラノーマ(まれに)

稀ですが、皮膚腫瘍が黒っぽく見えることもあります。
急に盛り上がったり、形がいびつ、増えている場合は要注意です。


黒いシミの見分け方チェックリスト

チェック項目状態対応
平らで触っても違和感なし色素沈着の可能性大経過観察OK
赤み・ベタつき・かゆみあり皮膚炎・感染症の疑い病院へ
ふくらみ・硬さあり腫瘍の可能性早期受診を推奨
短期間で広がる・数が増える進行性の変化要検査

白い犬や毛が薄い犬に多い理由

白い犬(マルチーズ、チワマル、ビション系)は、皮膚がピンク色で毛が細く、外的刺激を受けやすいタイプ。

服の摩擦や日光でも変色が起きやすく、さらに舐め癖があると唾液の酸化で“茶色~黒っぽい跡”に。
このタイプの「黒いシミ」は舐め跡の色素沈着であることも多いです。

白い犬に多い「涙やけ」の対策はコチラの記事をご参考にしてください。
犬の涙やけを改善するには?|原因別のケア方法と食事の見直しポイント


家でできるケアと予防ポイント

  • 紫外線対策:散歩時はお洋服でガード
  • 摩擦を減らす:服のサイズはピッタリよりもゆったりめ
  • 保湿ケア:乾燥が刺激になるので、犬用保湿ローションでお手入れ
  • 舐め対策:舐め跡が色素沈着の原因になるので、清潔&ストレスケアを

病院へ行くべきサイン

  • シミが盛り上がってきた
  • 数が増えている/広がっている
  • 犬がかゆがる・舐め壊す
  • 出血やただれがある

こうした場合は、皮膚検査(マラセチア検査・細胞診など)で病気の有無を確認することができます。


まとめ

お腹の黒いシミ、見つけるとドキッとしますが、多くは「年齢や刺激による色素沈着」。

でも、「気になる変化を見逃さない」ことこそが、飼い主にできる最高の健康チェックです。

今日からはナデナデついでにお腹をチラ見。
“お腹チェックタイム”が、愛犬の安心を守るルーティンになりますよ!