犬が歯磨きを嫌がるときの対処法|楽しく慣れさせる5つのコツ

犬の歯磨きは健康維持に欠かせません。特に小型犬は歯が密集しているため歯石が付きやすく、放置すると歯周病や口臭の原因になります。
なんと3歳以上の犬の8割は歯周病とも言われているのです。
でも歯ブラシを見せた瞬間、まるで「宇宙からの侵略兵器」を目にしたかのようにソファーの下へダイブ…。
そんな姿を見たことありませんか?犬にとって歯磨きは人間ほど当たり前じゃないので、嫌がるのはむしろ普通。
ここでは、歯磨きを嫌がる子でも少しずつ慣れていける“わんまが流のコツ”をご紹介します。
犬が歯磨きを嫌がる理由とは?

犬が歯磨きを嫌がるのにも理由があります。これは犬の本能的な要因もありごく自然なことなのです。
- 慣れていないから怖い:口の中に見慣れないものを入れられること自体がストレス。
- 過去の嫌な記憶:歯磨きのときに痛みや不快感を感じた経験がある。
- 性格や気質:警戒心が強い子や繊細な子ほど嫌がる傾向がある。
つまり、嫌がるのは「うちの子だけ」ではなく、多くの犬が通る道なのです。
犬の歯磨きを嫌がるときの5つのコツ
①口元タッチから始める
いきなり歯ブラシを突っ込むのはご法度。まずは口の周りや歯茎を軽く触るところから。
触らせてくれたら「よくできた!」とオヤツで即表彰。
この積み重ねが「口を触られる=悪いことじゃない」とインプットしてくれます。
②歯ブラシよりまずは『シート作戦』
ブラシがダメなら、ガーゼや歯磨きシートで慣らすのが吉。
指でなでる感覚に近いので抵抗感が少なく、シートからブラシへステップアップしやすいんです。
③ご褒美で「歯磨き=お祭り」に
歯磨きの後に大好きなおやつや遊びをセットにして、「歯磨き=楽しい」体験に格上げ。
気づけば犬のほうから「歯ブラシは?今日はないの?」と催促…するかもしれません(※個体差あり)。
④時間は“秒速”でOK
長時間やると犬も飼い主も心が折れるので、最初は数秒で切り上げましょう。
「今日は前歯だけ」「明日は奥歯」みたいに小分けで進めれば、犬もストレス少なく慣れていきます。
⑤デンタルおやつや歯磨きガムも味方につける
どうしてもブラシ拒否なら、歯磨きガムやデンタルおやつをサポートに。
ただし、丸のみしてしまう子もいるので必ず見守りが必要。あくまで補助的アイテムと考え、本格ケアは歯ブラシやシートとの併用が理想です。根気強く歯ブラシに慣れるまで頑張りましょう!
おすすめの歯磨きガムランキングはこちらで紹介しています
👉 超小型犬~小型犬におすすめの歯磨きガムランキングTOP5|楽しく噛んでお口スッキリ!
獣医師に相談すべきケース
- 何をしても強く嫌がる
- 歯磨きのときに痛がる、出血する
- 口臭が強い、歯茎が赤い
こうした場合は 口腔内の疾患が原因 かもしれません。早めに獣医師へ相談を。
犬の歯周病は放っておくと大変なことに
犬の歯周病は「ちょっと口が臭うな…」で済む問題ではありません。実は放っておくと、口の中だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす恐ろしい病気なのです。
まず、歯垢がたまって歯石になると、歯ぐきが炎症を起こして歯肉炎になります。ここでケアをしないと、歯を支える骨にまで炎症が進行し、歯がぐらぐらしたり抜け落ちてしまう歯周病に発展します。
さらに怖いのは、炎症を起こした歯周ポケットの細菌が血液に乗って全身に広がり、心臓・腎臓・肝臓といった大切な臓器に悪影響を与えてしまう可能性があること。実際に、歯周病が原因で心臓病を引き起こすリスクもあると報告されています。
飼い主としては「歯が抜けちゃったらご飯食べにくいよね」なんて軽く考えてしまいがちですが、それどころか命に関わる病気の入り口になることもあるのです。
「うちの子は元気だから大丈夫!」と油断せず、毎日の歯磨きや歯磨きガムで予防してあげることが、愛犬の長生きにつながります。
よくある質問(FAQ)
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犬の歯磨きは毎日必要?
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毎日が理想ですが、難しい場合は2〜3日に1回でも効果があります。
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歯磨きは何歳から始めるべき?
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子犬の頃(生後3〜4か月頃)から慣れさせておくとスムーズです。
- 無理にでも続けた方がいい?
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無理強いは逆効果。短時間で切り上げて、少しずつ慣れさせましょう。
まとめ|犬の歯磨きは「焦らず少しずつ」
犬が歯磨きを嫌がるのは当たり前。大事なのは 焦らず、少しずつ慣らすこと です。
- 口元タッチから始める
- シートで慣れてブラシに移行
- ご褒美で楽しい体験に
- 短時間で区切って進める
- ガムはサポート、でも主役はブラシ
歯磨きは毎日の宿題。でも、“嫌がる宿題”を“楽しいゲーム”に変えるのは飼い主の工夫次第です。
今日から少しずつ、愛犬と一緒にお口ケアのステップを踏んでいきましょう!