愛犬のためのドッグフードの選び方|初めてでも失敗しない!愛犬の体質・お悩み別に解決

ペットショップの棚の前で「え?種類ありすぎじゃない?」と固まった経験、ありませんか?
ドライ?ウェット?グレインフリー?無添加?グルコサミン?
……「どれがいいのかしら...?」なんて、気づけば棚の前でスマホ片手に必死に検索!「ドッグフードを選ぶだけでこんなに苦労するなんて...」とうなだれていませんか?
でも大丈夫。愛犬のドッグフード選びは、ちょっとしたポイントを知ればドッグフード迷子にならずにすみます!
ドッグフードの基本種類
ドッグフードの種類には大きく分けてドライ・ウェット・セミモイストの3タイプがあります。
ドライはカリカリ食感で保存性も良く、歯石対策にもなる定番タイプ。ウェットは食いつきが抜群で、シニア犬や小食な子でも食べやすいのが魅力。セミモイストは柔らかめで食べやすいですが、添加物や保存料が多く含まれる製品もあるため慎重に選ぶ必要があります。
ドライフード
- メリット:カリカリ食感。保存性バツグンで、歯石予防にも効果あり。
- デメリット:水分が少ないので、シニア犬や泌尿器系が弱い子、水分摂取が苦手な子には注意。
ウェットフード
- メリット:食いつき最強!シニアや小食な子もパクパク。
- デメリット:保存がきかずコスパも高め。歯石予防効果がないため、毎日の歯磨きやデンタルケアは必須。
セミモイストフード
- メリット:ドライとウェットの間くらいの食感で、食べやすく香りも強い。歯が弱い子や高齢犬に人気。
- デメリット:保存料や添加物が比較的多く含まれる場合があるので要チェック。
まずはこの基本を押さえつつ、愛犬の「年齢」「体質」「ライフスタイル」に合わせて選んでいくことが大切です。
愛犬の体質や悩みに合わせた選び方

「どんなドッグフードを選べばいいのか?」とは言っても、飼っている犬種によって、体質や悩みも違います。
太りやすい体質の子もいれば、足腰が弱い子、アレルギー体質の子もいますよね。それぞれの犬種や体質、お悩みパターンに合わせたフード選びが大切です!
太りやすい体質の子には?
太りやすい体質の犬種
ミニチュア・ダックスフンド/ビーグル/ラブラドール・レトリーバー/ゴールデン・レトリーバー/パグ/ウェルシュ・コーギー/キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル/ブルドッグ/など ※個体差あり
上記にあげた犬種は個体差はありますが、気を抜くとすぐにワガママボディになってしまう、食いしん坊体質です。
肥満は見た目だけの問題ではなく、心臓病や糖尿病、関節への負担など深刻なリスクにつながります。
こうした犬には「高タンパク・低脂肪・低カロリー」のフードを選ぶのが鉄則。さらに、食物繊維が多めに含まれているフードなら満腹感を得やすく、食べすぎ防止にも役立ちます。
「うちの子はごはん命!」という食欲旺盛タイプなら、カロリーを落としつつ栄養価はしっかり確保できるフードが安心です。
関節や腰にリスクがある子には?
関節・腰にリスクがある犬種
- 椎間板ヘルニア(特にハンセン1型)のリスクのある犬種
ダックスフンド(ミニチュア含む)/ウェルシュ・コーギー/フレンチ・ブルドッグ/ビーグル/トイ・プードル/ペキニーズ/チワワ/シーズー/ コッカー・スパニエル/など
- 大型犬種(股関節異形成、関節炎)
ラブラドール・レトリバー/ゴールデン・レトリバー/ジャーマン・シェパード/など
- 加齢による椎間板ヘルニア(ハンセン2型)のリスクがある犬種
柴犬/ラブラドール・レトリーバー/ゴールデン・レトリーバー/チワワ/トイ・プードル/など
ダックスやトイプードル、大型犬などは関節や腰に負担がかかりやすい体型なので、上記などの腰、関節の病気リスクが高いです。ヘルニアや関節炎は一度発症すると治療や管理がとても大変です。
そこで役立つのが人間界のサプリなどでもよく耳にする「グルコサミン」「コンドロイチン」といった軟骨成分、さらに「オメガ3脂肪酸」など抗炎症作用のある成分が含まれたフード。日常的に摂取することで、負担を和らげ、関節の健康を守る効果が期待できます。
「まだ若いから大丈夫」と思いがちですが、予防は早いうちからが鉄則です!
アレルギーが気になる子には?
アレルギー体質な犬種
- アトピー性皮膚炎
柴犬/トイ・プードル/フレンチ・ブルドッグ/ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア/ラブラドール・レトリーバー/ゴールデン・レトリーバー/シーズー/パグ/など
- 食物アレルギー
ダックスフンド/ミニチュア・シュナウザー/フレンチブルドッグ/パグ/アメリカン・コッカー・スパニエル/など
アレルギーは同じ犬種でも個体差が大きく、体質や環境によって発症のリスクは異なります。
涙やけがひどい、皮膚が赤くなりやすい、耳の中が炎症を起こしやすい…。そんな症状がある場合はアレルギーを疑う必要があります。
この場合は「グレインフリー(穀物不使用)」のフードや、タンパク源を限定した「ラム・サーモン・鹿肉」などの単一タンパク質フードがおすすめ。アレルゲンを減らすことで症状が和らぐことがあります。アレルギーは添加物の過剰摂取が原因とも言われているので、無添加フードを選ぶのもいいでしょう。
ただし完全に自己判断せず、獣医師と相談しながら適切なフードを選ぶのが安心です。
シニア犬には?
年齢を重ねると代謝が落ち、消化機能や歯の状態も変わります。
シニア犬向けフードは、低脂肪・低カロリーで消化に優しい設計になっているほか、関節サポート成分が強化されているものも多いです。
また、粒を柔らかくふやかして与えると食べやすくなり、胃腸にも優しいですよ。
注意すべき落とし穴!安さだけで選んでない?
スーパーで山積みされている格安フード。「大袋で激安だったから!」と購入したくなる気持ち、わかります。ですが、安価すぎるフードは副産物(肉副産物、動物性油脂)や着色料が多いことも。見た目を良くする赤や緑のカラフルな粒は、犬にとってはただの余計な添加物です。
「原材料の最初に何が書いてあるか?」を必ずチェック。最初に肉や魚が書かれているフード=良質なタンパク源がメインと考えてOKです。
こうしたフードを与え続けると、栄養バランスが崩れて肥満や病気のリスクが高まります。毎日の食事は健康を作る基盤。安いからといって、内容を見ずに価格だけで選ぶのは危険です。
ヒューマングレードの信頼性
最近よく目にする「ヒューマングレード」という言葉。これは人間が食べても安全なレベルの原料を使用しているという意味です。
もちろん犬用に栄養設計されているので人間が食べる必要はありません!
ヒューマングレードフードは原料の品質がしっかり管理されているという安心感があります。
愛犬の健康を第一に考えるなら、こうした基準を満たしたフードを選ぶのも一つの大切なポイントです。
添加物・保存料のチェック
人工着色料や過剰な保存料が使われているフードは要注意です。見た目を良くするためだけの着色料や、香りを強くするための人工添加物は犬にとって不要。長期的には健康被害のリスクとなる可能性も。
「〇〇フリー」と書かれた商品が必ずしも万能ではありませんが、少なくとも不要な添加物を避けることは、将来の病気リスクを減らすシンプルで確実な方法です。
気になるFAQ
- フードはずっと同じでいいの?
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基本的には「合っているなら同じでOK」です。体調が安定していて、毛ヅヤやうんちの調子も良ければ続けましょう。ただし、年齢やライフステージの変化に合わせて切り替えは必要です。子犬→成犬→シニアで栄養バランスも変わりますし、同じ犬でも季節や体調で食欲が落ちることも。定期的に「このごはん、まだ合ってるかな?」とチェックしてあげてください。
- フードはどのくらいの量をあげればいい?
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パッケージに目安量が書かれていますが、それはあくまで基準値。「運動量」「体重」「体型」「年齢」で変わります。同じ体重でも、ソファーでごろごろ派とドッグラン爆走派では必要カロリーは全然違います。最初は基準量からスタートし、うんちや体型を見ながら微調整しましょう。
- フードの切り替えはどうやってするの?
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急に変えるとお腹がびっくりして下痢や嘔吐につながります。例えば、基本は1週間を目安に「旧フード7:新フード3」→「5:5」→「3:7」と少しずつ比率を変えて慣らしましょう。特にお腹がデリケートな子は2週間かけてもいいくらいです。
まとめ|正解は「うちの子仕様」
高級フードを買ったのに…愛犬が見事にプイッ!
「おい~、このごはん高かったんだぞ~(泣)!!」なんて経験ありますよね。
結局のところ、ごはん選びは「レビューで人気だから」「CMで見たから」よりも「その子が元気に食べて、快便&快眠できるか」が正解!
フード選びはゴールではなくスタート。毎日のうんちチェックと、残さず食べてるかどうかが、飼い主にできる最高の健康診断です。
とにかく愛犬の体質や悩みに合わせて選ぶことが大切。
肥満体質なら低カロリー、関節に不安があるならサポート成分入り、アレルギーが気になるなら穀物不使用や限定タンパク。
一見難しそうですが、要は「うちの子の個性に合わせた食事」を探すだけ!
今日も元気にバクバク、モグモグしているなら、あなたの選択は大正解です!