多頭飼いの注意点と楽しい暮らしのコツ|犬が2匹以上いるとどうなる?

犬を1匹飼っていると、毎日がにぎやか。
でも、ふと考えちゃうんです――「もう1匹いたらもっと楽しいかも?」って。
2匹で追いかけっこしてる姿。仲良く寄り添って寝ている姿。
なんとまぁ、夢のような光景が頭をよぎりますよね。
でも実際に多頭飼いを始めると……ごはん皿の強奪戦、散歩に行けばリードがぐるぐる、上下関係のもつれ、飼い主の出費がドーン!と増えるなど、ちょっと笑えない現実が待っていることも。
それでも、犬同士が作り出す世界には1匹では味わえない楽しさがあるのです。
今回は、多頭飼いを考えている方に向けて、注意点と楽しい暮らしのコツを紹介します。
多頭飼いの魅力
まずはポジティブな部分から。
多頭飼いは「犬+犬」でただ単に2倍になるわけではなく、掛け算のように楽しさが増えるのです。
犬同士で遊ぶから孤独知らず
留守番中も2匹で“わんプロ”(犬同士のじゃれ合い)を開催。
まるで毎晩リビングでUFCの試合が行われているかのように、ドタバタと盛り上がります。
飼い主が構っていない時間でもどっちかが遊びに誘えば、急に全力疾走のレースが始まることも。
その光景に「...ふ、まったく元気な奴らだぜ」と、微笑ましくなること間違いなしです。
飼い主の癒され度が倍に!

ごはん前にシンクロするようにお座りを決めたり、散歩で同じタイミングにクンクンする姿はまるで仲良し兄弟さながら。
お洋服もお揃いにしたり、仲良く寄り添って眠る姿はもはや天使!
見ているだけで笑いがこぼれる瞬間が倍増します。
しつけが進みやすいことも
先住犬を見て、新入りがトイレやおすわりを覚えることがあります。
まるで「お兄ちゃんを見て学ぶ弟」みたいな光景に、思わず拍手したくなることも。
多頭飼いの注意点
もちろんいいことばかりではありません。
多頭飼いには、飼い主がしっかり準備すべき注意点があります。
食事管理
1匹がガツガツ派、もう1匹がのんびり派だと、皿をまたいでフード泥棒が発生。
「ちょっと待って!まだ食べてる途中でしょうが!」となってしまうことも。
こんな時はそれぞれの犬が安心して自分の食事にありつける環境を作ってあげることが大切です。
別々の部屋やケージでごはんを与えるようにしましょう。
そしてすべての犬が食べ終わるまで見守ってあげましょう。
しつけのバラつき
先住犬は完璧なのに、新入りが自由奔放。
飼い主が「なんで同じように教えてるのに違うの?」と頭を抱えることも。
まず、大事なのは先住犬を尊重し、優先すること。おやつや遊びは常に先住犬からとすることで、新入り犬にリーダーが先住犬であることを教えます。
そして、しつける時は一匹ずつ、同じルールで教えることが重要です。
ケンカや上下関係

最初は仲良しでも、オモチャやごはんをめぐってバチバチに。
「じゃれ合い」レベルなら微笑ましいけれど、本気の衝突は要注意。
ケンカの原因は「序列争い」「所有欲」「嫉妬」「ストレス」などがありますが、噛み付き合いに発展すると仲裁するのも危険が伴います。
大喧嘩に発展したら、絶対に素手で仲裁に入らないように!興奮状態の犬はもはや訳がわかってないので何でもかんでも噛みついてきます。(筆者はこれで何度も流血してます 泣)
仲裁するときは、
- ペットボトルや金物で大きな音を出す
- ペットボトルや掃除機などの長物を間に入れる
- 毛布やタオルなどで視界を遮る
- 水をかけて驚かせる
などの工夫が必要です。大けがになってしまう前に冷静に行動して仲裁しましょう。間違えても脚や手を入れないようにしてください!(切実)
出費はシンプルに倍
フード・おやつ・トイレシーツ・ワクチン・保険・病院代…。
「給料日の翌日に財布がスッカラカン」なんて飼い主も珍しくありません。
単純に考えても犬一匹よりかかる費用は倍になります。一匹でも苦労している方には多頭買いはおすすめできません。
多頭飼いに向いている犬種
犬にも「群れが得意」なタイプと「1匹狼タイプ」がいます。
もちろん犬それぞれの性格も大きく影響しますので、犬種だけでの判断は難しいです。ある程度の参考として確認してください。
協調性が高い小型犬
- トイプードル
- ビションフリーゼ
- パグ
- シーズー
など、賢くフレンドリーな犬種は、多頭飼いでもスムーズに打ち解けやすいです。
群れでの生活が得意な犬種
- ビーグル
- ボーダーコリー
- コーギー
など、もともと群れで動く性質があるので、相性が合えば楽しく過ごせます。
穏やかで包容力のある犬種
- ゴールデンレトリバー
- ラブラドール
- フレンチブルドッグ
- マルチーズ
など、大型犬でも性格が落ち着いていれば、新入りをすんなり受け入れてくれることも。
⚠️ ただし、単独行動を好む犬種や強い縄張り意識を持つ犬は、無理に多頭飼いにしない方が安心です。
多頭飼いに不向きな犬種
- 秋田犬
- ジャーマンシェパード
- ドーベルマン
- ロットワイラー
- テリエール種(テリア種)
これらの犬種は忠誠心が高く勇敢ですが、縄張り意識や見知らぬ犬に対しての警戒心が強いので、どちらかと言えば多頭飼いには不向きです。
このような犬種の多頭飼いを考えているならば、専門的な知識や経験、慎重な管理が必要です。
飼い主が意識すべきこと
- 先住犬を優先する
「先輩を立てる」ルールが安心につながります。 - ケージ・ベッド・おもちゃは1匹ずつ用意
取り合いの火種を減らすことができます。 - 散歩スタイルを工夫
2匹一緒で大丈夫ならいいけれど、引っ張りが強い子がいるなら別々に行った方が安全。 - 家計の見直し
多頭飼いは幸せも増えるけど、出費も確実に増えます。
ペット保険や医療費も視野に入れておくと安心。
まとめ|静かな生活とはおさらば!
多頭飼いは、毎日がドタバタ劇場。
おもちゃの取り合いで仁義なき戦いが勃発。
散歩でリードが絡まった縄跳び状態。
時にはソファを占拠されて飼い主が床に座ることも……。
でも、そんな小さな事件も「犬がいるから笑えるネタ」になるんです。
そして気づけば、犬同士が寄り添って寝ている姿にほっこり。
にぎやかさと癒やしが同居する――それが多頭飼いの醍醐味。
「静かな生活はもはや無理だけど、、、笑いが増えたからいいか!」
筆者の体験記(余談)
筆者である私も「チワマル(5歳)」「チワペキ(4歳)」を多頭飼いしております。
甘えん坊で引っ込み思案な兄:むさし(チワマル)と、やんちゃで内弁慶で短足な弟:こじろう(チワペキ)です。

結論から申し上げますと、多頭飼いは最高です!
たしかに本記事の通り、大変な事もそれはそれはまぁ~~~~たくさんあります。
ケンカはしょっちゅうするし、そのケンカに巻き込まれて噛まれるし、一匹が吠えればもう一匹もついでに吠えだすし。(なんで吠えてるのか絶対分かってない)
ですが、そんなことは最早小事に感じるほど2匹の愛犬には元気をもらっています!
家に帰れば2匹でしっぽフリッフリで出迎えてくれる姿や、喧嘩した後でもいつの間にかピタッとくっついて寝ている姿を見れば、その日の疲れやストレスは一気に吹き飛びます!
大変さは倍ですが、与えてくれる癒しや笑顔は10倍と言っても過言ではないでしょう。
多頭飼いの大変さを知ることも大前提で大事ですが、きっと今よりもっと楽しい暮らしを与えてくれるはずです。