トイプードルの飼い方|ダントツ人気犬種の性格や特徴・飼う前に知っておきたいことは?

日本で長年トップの人気を誇る犬種。小型犬界のスーパーアイドル――それがトイプードル。
その人気は2008年から2024年...いやおそらく今年もでしょう。ジャパンケネルクラブの犬種別犬籍登録頭数第一位を長年にわたり独占し続けるほど!
正確にはトイプードルの登録頭数ではなく「プードル系」登録頭数ですが、内訳は、
- トイ(73,125頭)
- ミニチュア(235頭)
- ミディアム(283頭)
- スタンダード(2,900頭)
「と...トイプードルの人気圧倒的すぎだろっ!!」とツッコみたくなるほどトイプードルは人気なのです。
モコモコの毛並みとつぶらな瞳は、まるでぬいぐるみが動いているよう。お散歩すれば道行く人に「かわいい!」と声をかけられ、家では家族のひざにちょこんと座って甘える…そんな姿にメロメロになる飼い主が続出しています。
しかし、見た目の可愛さだけで「飼いやすそう」と思うのはちょっと待った!確かにトイプードルは初めての方でも飼いやすいと言えます。しかしトイプードルは非常に賢い反面、甘やかせばわがままになったり、分離不安を起こしたりといった一面もあります。
そこで今回は、トイプードルの性格や特徴、オスとメスの性格の違い、飼い方のポイントや注意点までしっかり解説します。これから迎えたいと考えている方は必見です!
トイプードルの基本情報
トイプードルは、フランスを代表する愛玩犬として世界的に人気の犬種です。
体高は24〜28cm前後、体重は3〜4kg程度が標準。
平均寿命は12〜15年と比較的長寿で、長く一緒に暮らせる家族になります。
プードルには「スタンダード」「ミニチュア」「トイ」などのサイズがあり、日本では小型で扱いやすいトイプードルが圧倒的に人気です。
巻き毛の被毛は抜けにくく、犬アレルギーを持つ人でも比較的飼いやすい犬種として知られていますが、定期的なトリミングが欠かせない点は注意が必要です。
トイプードルの性格と特徴|オスとメスで違いはある?

共通する性格
トイプードルは賢く聡明、人懐っこく、活発で社交性が高いのが大きな特徴です。学習能力が高いため、しつけの吸収が早く、初心者でも比較的扱いやすい犬種といえます。
可愛い顔してるくせに、実は最も賢い犬種とされているボーダーコリーに次ぐ賢さなんです。
飼い主のおバカ行動を「...ふっ」と鼻で笑っているかもしれません。
一方で賢さゆえに「自分ルール」を作ってしまうこともあり、放任すると吠え癖やわがまま行動につながります。甘えん坊で常に飼い主と一緒にいたいタイプが多いため、分離不安になりやすい点にも注意。
また神経質で警戒心が強い一面もあり、無駄吠えが出やすいのでコントロールが必要。
トイプードルのオス(男の子)の性格
オスはやんちゃで元気いっぱいな性格が多く、「永遠の少年」と言えます。遊び好きで明るく、家族には愛情深く、他の犬ともフレンドリーに接します。ただし、テンションが高く集中力が途切れやすい傾向があり、しつけには根気が必要です。
活発なライフスタイルの家庭や、外で遊ぶ機会が多い家庭に特に向いています。
トイプードルのメス(女の子)の性格
一方でメスは落ち着きがあり、冷静で賢い傾向が強いです。家庭犬としての安定感があり、しつけの吸収も早く素直に従う子が多いので「飼いやすい」と感じる飼い主も多いでしょう。
ただし、自立心があり気分屋な一面も。「かまってほしい時はベッタリ、気分じゃないときはスッと離れる」など、ツンデレな魅力もあります。
飼う前に知っておきたいこと
- トリミング必須:抜け毛が少ない代わりに毛が伸び続けるため、月1回のカットが必要。美容院代は年間数万円規模。
- 運動量:小型犬にしては活発で、毎日の散歩15~30分+遊びは必須。
- 吠えやすさと分離不安:甘やかすと吠えやすく、留守番が苦手になる傾向。
- 寿命:平均12〜15年と小型犬らしく長寿。ただし病気予防は不可欠。
トイプードルの飼い方のポイント
食事
トイプードルの食事は、体格に合った超小粒〜小粒タイプの総合栄養食フードを選びましょう。
- 成犬:1日2回(朝・晩)が目安。
- 子犬:成長段階に合わせて1日3〜4回に分け、低血糖を防ぐために長時間空腹を作らないよう注意します。
また、便の状態や体重変化を観察しながらフードの量を調整します。皮膚トラブルが出やすい犬種でもあるため、オメガ3脂肪酸を含むフードは皮膚や被毛の健康維持に有効です。おやつはご褒美程度にとどめ、肥満を防ぐことも大切です。
散歩・運動
トイプードルは見た目以上に活発で体力のある犬種です。
毎日15分〜30分程度の散歩を1日2回行うのが理想です。
ただ歩くだけでなく、ノーズワーク(におい探しゲーム)やボール遊びを取り入れると、知能が高いトイプードルの満足度が上がります。
アジリティ競技やトリック練習も大得意で、遊びながら学ぶことでストレス発散と知育が同時に叶います。
お手入れ
トイプードルはシングルコートで抜け毛は少ないですが、毛が伸び続ける犬種なので月1回程度のトリミングが必須です。カットスタイルを楽しめる反面、美容費は定期的にかかると覚悟しておきましょう。
また、毛玉予防のために2〜3日に1回のブラッシングは欠かせません。耳が垂れているため湿気がこもりやすく、外耳炎予防に耳掃除も定期的に行う必要があります。
しつけ
非常に賢く学習能力が高いので、しつけは比較的スムーズに進みます。ポイントは「褒めて伸ばす」一貫性のある対応です。
- 吠え癖:要求吠えに応じないこと。静かにできたら褒める。
- 分離不安:短時間から留守番を練習し、帰宅時も大げさに構わない。
- 拾い食い:好奇心旺盛で鼻が利くため要注意。散歩中の「待て」「離して」は徹底。
オスはやんちゃで遊びに夢中になりやすく、メスは冷静で素直に覚える子が多い。この違いを理解してしつけに活かすとさらに効果的です。
トイプードルがかかりやすい病気
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)
- 歯周病
- 白内障
- 分離不安症
小型犬に共通する病気が多く、特に関節と歯のケアは欠かせません。
トイプードルに向いている家庭
- 初めて犬を飼う人
- マンションでの飼育にもぴったり
- 子供やお年寄りがいる家庭でも安心
- 多頭飼いを考えている人
- 留守番時間が短く、犬と触れ合う時間を十分に取れる家庭
- トリミングやケアを怠らず、しっかりお世話できる人
こうした条件が揃っていれば、トイプードルはまさに理想的な相棒となります。
まとめ
「ぬいぐるみ!?」...トイプードルを迎えた人がまず思うこと。
でも数か月後には「毛玉ができた!」「ずっとついてくる!」「おいおい、うちの子天才じゃない?」なんて、日々の笑顔に事欠かない最高の家族になっているはずです!
オスはやんちゃ坊主、メスは賢いお姉さん。違いはあれど共通しているのは、一緒に暮らせば家が明るくなること。
見た目に癒され、頭脳に驚かされ、そして甘えん坊っぷりに翻弄される。そんな毎日を与えてくれるのがトイプードルの魅力です。